ノンホモ…。牛飼いの家の長男として生まれて、16歳になるまでこの言葉を知りませんでした。 しかも30を過ぎて家業を継ぐことを決めるまで、言葉の意味を知りませんでした…。 私が知らない・解らない言葉を一般の消費者が果たして知っているだろうか?(このHPにたどり着いた方ならご存知のような気が……。)というわけで今回はノンホモについてご説明したいと思います。 |
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となると、何故ノンホモをわざわざパッケージに表記するのか?それは他社の(超高温殺菌)牛乳のほとんどが ホモジナイズ=乳脂肪分の均質化 された牛乳だからなのです。 |
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さて、それでは何故 牛乳中の乳脂肪分に対して均質化(専門用語で 《ホモをかける》 と言います)をするのか、あるいはしないのか という疑問が出てくると思います。 その理由として、まず製造工程の違いが挙げられます。牛乳の沸点は100.2℃(成分の大半は水)です。でも殺菌温度が120℃……。本当にやれば牛乳は気体になってしまいます。 じゃあどうするのか?というと、高い山で水を沸かすと100℃よりも低い温度で沸騰します。つまり気圧が低くなると沸点も下がる……ということは気圧を高くすることで沸点を上げることができます。牛乳に高い気圧(100〜200気圧)をかけて攪拌しながら殺菌する…このときついでに牛乳中の脂肪を細かくしているのです。しかし低温殺菌ではそんな工程はありません。 次に均質化をすることでのメリットもあるからです。もちろんデメリットもありますが。 |
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以上でノンホモのレポートを終了します。 |